【キャンベラ24日AAP】 報道によると、インド政府は、キャンベラの美術館で展示されているヒンドゥー教の神像が同国の寺院から盗まれたものであるためオーストラリアに返還するよう要請した。
問題になっているのは踊るシバ像で、キャンベラにあるオーストラリア国立博物館が2007年にニューヨーク在住のインド人ディーラーから500万ドルで購入したもの。このディーラーは盗品売買の罪で起訴され、インドに強制送還された。現在も裁判が続いているが、問題のシバ像がインド国内の寺院から盗まれたものであることを認めた。
ブランディス連邦芸術相は、この神像の出所に関しては疑問点があり、購入したことは浅はかな行為であったのは事実だとした。博物館側も、シバ神像に関して現在調査が行われているとし、インド政府の返還要請に対して法の下で解決していくとした。