【キャンベラ26日AAP】 連邦野党労働党のアンドリュー・リー議員は、受刑率上昇に関する調査結果を発表した。国内の受刑率は過去120年で最も高いレベルに達している。
オーストラリアの現在の受刑率は1899年以降最高の0.22%。カナダや英国より高い。犯罪は減少しているが、受刑率は1985年頃から全州・地域で上昇している。
リー議員は、保釈条件が厳しくなり、判決で長い懲役期間が下されていることが背景にあると指摘。「投獄は雇用の見込みを減らし、健康にも悪影響を及ぼす。出所後にホームレスになる確率も高く、多くの人が再犯する」と話した。
先住民の受刑率は2.5%でアフリカ系アメリカ人よりも高い。1970年台に生まれた先住民の男性のうち、4分の1が受刑経験を持つ。WA州の調査では10人中9人が逮捕経験を持つ。
国内の受刑者数は4万3,000人。受刑中の親を持つ子どもは7万7,000人に上る。受刑率の上昇は、国民1人につき年140ドルの負担となる。