【シドニー26日AAP】 カトリック教のジョージ・ペル枢機卿は、米国の一部の教会で経済破綻したような、過去の性的暴行に関する償いについて懸念しており、オーストラリアで類似の事態に陥らないよう対策を練っているようだ。
前シドニー大主教のペル氏は、児童に対する性的暴行に関する王立委員会の席で、大規模な補償命令が原因で、米国の一部の教区が経済破綻したことに懸念すると語った。だが、被害者らが法廷ではなく、カトリック教会の内部制度「治癒に向けて」を利用することについては、否定した。
枢機卿は、「オーストラリアは米国とは違う」と述べ、米国には「膨大な数の弁護士ら」がいるとして、オーストラリアでは同様な状況になって欲しくないとした。
一方で、枢機卿は性的暴行について、カトリック教会がオーストラリアの他の組織団体と異なる扱いを受けることを望まないとも語った。