【シドニー28日AAP】 「フリークエントフライヤープログラム」として知られるカンタス航空のマイレージ特典プログラムが、7月1日から変更される。
この特典プログラムは、航空会社が行う顧客へのポイントサービスで、搭乗距離に限らず、ショッピングなどの支払額に応じてポイントが貯まるシステムで、ポイントは無料航空券などに換えることが可能。
大量リストラや2億5200万ドルの損失を発表するなど経営難が続くカンタス航空は、人気の特典プログラムにも手をつけて、取得できるポイント数を、搭乗距離よりもむしろ搭乗クラス(チケット料金)によるものに変更する。
例えば、シドニーから東京にディスカウント・エコノミー料金で行く場合、これまでの4863
ポイントが2600ポイントに減るが、高額のビジネス料金を払った場合は、7295ポイントが7800ポイントに増えることになる。
また、近距離の搭乗でも得られた最低取得ポイント数も、これまでの1000ポイントから800ポイントに減らされる。
カンタス航空は27日に、同プログラム会員向けに一斉に改定を伝えるメールを送信したが、常連利用客から怒りのメッセージが、ツイッターやカンタスのフェイスブック・ページに寄せられている。
業界関係者によると、特典プログラム改定でいくらか利益率が向上して、投資家は歓迎すると見られて、また、多くのホリデー旅行者にとっては不満だろうが、重視しているビジネス客に対する影響は大きくないという。