ビジネス

カンタス社員200人がリストラに抗議

【シドニー30日AAP】   経営立て直しのため5000人の人員削減計画を発表したカンタス航空に関して、同社の社員がこの計画に抗議するデモをシドニー市内で行った。

30日、抗議デモのために集まったのはカンタス航空の社員や政治家、労組書記長らおよそ200人。

ナショナルフラッグであるカンタス航空には、これまで海外資本家の参入を法律で制限されていたが、同社の経営不振を受け、連邦政府はこの法律を緩和する意向を発表。同航空会社が競合他社との市場競争に勝ち残れるようにすることが目的だが、法改正によってカンタスの事業が海外に流出する可能性が懸念されている。

この日のデモに参加した運輸労働者組合(TWU)のシェルドン書記長は、「我々には旅行者の行程を妨げる目的は一切ない。しかし、人員削減計画を阻止するためにはいかなる手段も選ばない」と話し、ストライキを実行する可能性を示唆した。

カンタス航空と労働組合の対立は、2011年にも、労働組合の要求を無茶なものだとして、カンタス側が国内外の路線の運行を一切休止としたことがある。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら