【シドニー31日AAP】 NSW州北西部で計画されている炭坑開発現場で、環境保護団体のメンバーや一般市民などおよそ150人が参加する抗議デモが行われ、60人前後が逮捕された。逮捕者には92歳の男性も含まれている。
31日、ボッガブリ近くにあるホワイトヘーブン・コール社のモールス・クリーク炭坑現場に集まった抗議者らは、炭坑事業に反対するため、互いの腕を組み作業機械を囲み、抗議文が書かれたバナーを掲げるなどした。
逮捕された60人のうち、シドニーに住む92歳のビル・ライアンさんは、抗議デモに参加したのはこの日で4回目だという。「孫やひ孫に素晴らしい将来を残していくために抗議を続けたい」と話した。ライアンさんは350ドルの罰金を科せられた。
ホワイトヘーブン・コール社はこの日の抗議デモについて「非常に迷惑」だと話した一方、炭坑開発事業の妨げになるものではないとした。NSW州資源委員会は声明の中で、モールス・クリーク炭坑事業は国・州の認可を受けたものであり、計画も順調に進んでいるとした。