【キャンベラ1日AAP】 オーストラリア準備銀行(RBA)は1日、月例理事会を開き、政策金利を現行の2.5%に据え置くことを決定した。
現在の2.5%という利率は史上最も低いもので、昨年8月以降、この利率で据え置かれている。今回の理事会の決定も専門家らの予想通りで、来年度の予算発表を控えた来月も利率は変わらないとみている。
RBAのスティーブンス総裁は理事会の後に発表した声明の中で、「現在の政策金利ポリシーによって、将来的に持続可能な需要成長を生み出し、また目標である2-3%のインフレーション率を保つことができている」と述べた。
住宅産業協会の専門家は、失業率も記録的な6%という高さで景気もまだ本調子にあるとは言えないことを指摘し、政策金利は引き続き抑えていくことが重要だと述べた。
同協会によると、この低金利を受け不動産業界は好調で、1日に公開された最新の住宅価格に関する報告によると、3月の住宅価格高騰率は過去18年間で最も高い2.3%。州都における住宅価格はシドニーとメルボルンで急騰がみられるなど、全体をみても過去1年間で10.6%の伸びだった。