【キャンベラ1日AAP】 アボット連邦首相は来週、日本を訪問する。その目的はFTA(自由貿易協定)に関する協議だが、首相は、先頃、国際司法裁判所(ICJ)が下した日本に対する捕鯨中止の命令を日本政府に対して再確認するとしている。
先月31日、国際司法裁判所は、オーストラリアが訴えていた日本による捕鯨の違法性について認め、日本が「調査目的」としていた捕鯨活動を中止するよう命じる判決を下した。
アボット首相は1日、パースでレポーターに対して、「判決に従うかどうかは日本次第だが、日本は模範的な国であり、捕鯨を中止すると信じている」と述べた。
オーストラリアの法律専門家らは、ICJの判決は日本の捕鯨活動を完全に阻止できるものではなく、日本は何らかの形で判決を回避し捕鯨活動を続けるのではという見方を示している。