国際

ロシア、豪州産牛肉の輸入全面禁止

【キャンベラ2日AAP】   オーストラリア産の輸入牛肉の中に、生長促進用のステロイドが検出されたことを受けて、ロシア政府は同牛肉の輸入を7日から禁止すると発表した。

ステロイドは昨年12月、ロシアでの到着時検査で最初に検出された。ステロイドはオーストラリア国内での使用が認められているものの、ロシアとの貿易協定では同国への輸出用牛肉にステロイドが混入してはならない。

ロシア政府は3月31日、オーストラリア産のチルド牛肉に対し、輸入制限を実施した。また今月7日から、冷凍牛肉製品も制限する見込みで、これによりオーストラリア産牛肉の全面禁止となる。ただ、現在輸送中の製品に関しては、受け入れるとした。

オーストラリア産牛肉のロシアへの年間輸出高は、1.1億ドル以上と推定されている。ジョイス農林水産相は、牛肉貿易の再開のために必要なことは何でもすると述べた。また、再開までの間は牛肉生産者らを保護するために、他の市場を開拓したいとした。

同相は来週、サウジアラビアを訪問し、オーストラリア産食肉の輸出産業を売り込む予定だ。また、アボット首相も中国を訪問中に、市場拡大に努力したいとしている。

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