【メルボルン2日AAP】 連邦政府は医薬品給付システム(PBS)に、下肢の痙性(けいせい)麻痺を抑える「ボトックス」を加えると決定した。国内で数十万人上が脳卒中や脳損傷後の後遺症に苦しむ。
脳卒中を発症した人の38%が12か月以内に痙性麻痺を発症する。脊髄損傷でも80%が麻痺に苦しむ。
製薬会社のアラガンは2日、「ボトックスの使用は患者の症状を管理し、生活の質を向上する」と声明を発表した。
VIC州の民営医療機関Epworthのジョン・オルバー教授は、「脳卒中や脊髄損傷の後遺症とともに生きる人がたくさんいる。靴下を履いたり介助なしでトイレに行ったり、痛みなしで歩ければ、生活の質を多いに改善させる可能性がある」と述べ、ボトックスのPBS化を歓迎した。