【メルボルン2日AAP】 メルボルンで2018年6月、コメディアンのユーリディケ・ディクソンさん(22)が帰宅途中に強姦・殺害された事件で、犯人のジェレミー・トッド被告に終身刑が言い渡された。
トッド被告は、メルボルン中心でコメディーショーを終えたディクソンさんの後を1時間以上つけ、プリンセス・パークで強姦・殺害した。殺害後、被告はパイとコーヒーを買って殺害現場に戻っている。CCTVカメラに映った映像が公開され、警察に突き出すと友人に脅かされたことで自首した。その後も虚偽の発言を重ねたが、DNAを含む法医学的証拠を求められ、犯行を認めた。拘留中、トッド被告は性的サディズム障害と診断された。
ユーリディケさんの父親のジェレミーさんは2日、「公正して自分の犯した罪に気づいてほしい。彼を愛する人たちに心から同情する」「犠牲者としてでなく、娘の機知や勇敢さ、優しさを覚えていてほしい」と話した。
VIC州高等裁判所のステファン・ケイ裁判官は、「被告の行為によって、女性にとって受け入れがたいリスクが高まった」と指摘した。