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マイヤー、Dジョーンズ買収提案を撤回

【シドニー9日AAP】   百貨店チェーン「マイヤー」は9日、ライバル会社「デービッド・ジョーンズ」を買収する申し出を撤回した。南アフリカの小売業者が21.5億ドルの買収額を提案したためだ。

マイヤーの買収案は「対等合併」といい、デービッド・ジョーンズの株主らが、合弁後の事業体の株式と交換する形式だった。だが、南アフリカの「ウールワース」(同名のオーストラリアのスーパー大手とは無関係)が、デービッド・ジョーンズ株を1株当たり4ドルで買い取ると申し出た。この額は、8日の同社株の終値が3ドル19セントであったことから、25%増の価格だ。

この知らせを受けてマイヤーの経営陣らは声明文を発表し、「当社の提案の戦略的メリットや、両社の株主らに対しての潜在的な価値増大を信じているが、当社は常に規律ある評価アプローチを保持してきたため、結果として本日、合併案を撤回する」とした。また、バーニー・ブルックスCEOは、買収案の代わりに、今後は自社収益率の向上に注視していきたいと述べた。

マイヤー株は9日午前11時30分現在、1株当たり13セント増(5%増)の2ドル43セント。

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