【シドニー10日AAP】 10日発表予定の雇用統計値によると、3月の失業率は11年余りで最高の6.1%になる見込みだ。だが、労働市場が間もなく向上する兆しも見えてきたようだ。
11人のエコノミストからなるAAP調査の結果によると、3月の雇用率は5000人の減少。2月が4万7300人増と驚くべきほど高かったのとは対照的だ。
また3月の失業率は6.1%の見込みで、1月と2月の6.0%からわずかながら上昇した。またこの数値は、2003年7月以来最高の失業率。
ナショナル・オーストラリア・バンクの上級エコノミスト、スピロス・パパドポウロス氏は、「1月の求人広告数は横ばいだったが、2月には5.1%上昇した。だが、労働需要が安定化したと判断するには、更なる上昇の確認が必要」だと分析した。