一般

GPに禁固6か月 美容整形で患者昏睡

【シドニー4日AAP】  シドニー民事行政裁判所は4日、シドニーの一般開業医(GP)が2016年5月、女性患者に対し脂肪吸引などの美容整形手術を行った際、十分な医療知識がないにもかかわらず、麻酔薬を投与し女性を昏睡状態に陥らせたとして、禁固6か月の判決を言い渡した。

 

判決を言い渡されたジョージ・イブラヒム被告は、通常使用していた薬剤がなくなったことから、使ったことのないモルヒネを女性患者に投与したとみられている。被告は患者がいびきをかき始め、唇は青く変色し、血圧が低下するなどの症状が見られたため救急車を呼んだと説明している。

 

また、イブラヒム被告の診療所には酸素吸入器や、呼吸困難の症状に使われる薬品ナロキソンが常備されていなかったことも分かっている。同裁判所はイブラヒム被告について、十分な薬剤の知識を持っておらず、手術を行う技術が不足していたと指摘した。一方、同被告は6か月後に復職が可能だが、美容整形を行わないこと、局部麻酔以外は行わないこと、監視官による監視を受ける、複数の医師が勤務するクリニックのみで勤務が可能などの条件を満たす必要がある。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら