【ブリスベン13日AAP】 QLD州を縦断しているサイクロン・イタは、同州北部沿革部に爪跡を残し南下している。カテゴリー1にまで規模は縮小したものの、引き続き被害拡大が懸念されている。
ニューマンQLD州首相は13日、被害が大きかった州北部ホープベールとクックタウンをヘリコプターで訪問した。サイクロン・イタが同地域を直撃したのは11日夜、カテゴリー4だった。
クックタウンではおよそ50家屋が被害に遭い、5家屋が全壊した。また、浄水場が停電しているため生活水の供給が間に合っておらず、13日夜まで回復が見込まれないという。ホップベールでは、同地域の主要産業であるバナナ農場に大きなダメージを受けた。サイクロン・イタの被害を受けた全域で最大1万5000世帯が停電となっている。さらに各地で洪水被害が深刻化している。
13日夕方、観光地として知られるエアリー・ビーチでは最大風速が時速90キロという強風が吹き、400ミリの降水量を記録した。サイクロン・イタは14日夜まではカテゴリー1の勢力を保ち、南下を続けるとみられている。