【ブリスベン15日AAP】 QLD州北部ロックハンプトン近くで、刑務所から受刑囚2人が脱走し、警察が行方を追っている。同州では夜間用の警備犬の予算が削減されたばかりで、警備の緩和が脱獄につながったという声が上がっている。
殺人犯のトニー・ドワイン・モーガン(33)と強盗犯のブラッドレー・トーマス・クール(34)の両受刑囚は、カプリコーニア矯正施設のフェンスの下をくぐって脱獄。2日経った15日現在、警察は、沿岸部にあるエミューパークで目撃証言があったとしている。また、誰かの援助を受けている可能性について調査中だとした。
矯正施設の労組代表によると、最近実施された夜間警備用の警備犬の予算削減で同刑務所の警備が甘くなったのが脱獄の要因にあるとした。
QLD州では受刑囚の脱獄が相次いでいる。14日朝にも、同州中央西部ブラッカールで、労働キャンプのため刑務所外に出た受刑囚がそのまま失踪。また、ブリスベンに近いフォーチチュードバレーでも、自宅拘束されていた強盗犯が失踪した。いずれの受刑囚もまだ発見されていない。