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NSW州首相に賄賂? 独立調査委員会

【シドニー15日AAP】   オファレルNSW州首相が2011年に高級ワインを水インフラ整備会社から受け取ったとされる件で、同首相は、一貫して「受け取った記憶がない」と主張した。

15日の汚職独立調査委員会(ICAC)での審問で、オファレル州首相は、オーストラリアン・ウォーター・ホールディングス(AWH)から2011年に高級ワインのペンフォールズ・グレンジ(3000ドル相当)を受け取った疑惑について、「全く記憶にない」と主張。ワインが届けられたとされる時期にはゴールドコーストを訪問していたと述べた。

一方のAWHのディジロラーモ社長は、2011年4月、州首相が選挙で勝ったことを祝福するためにワインを贈ったことを認めた。また同社長は、州首相からお礼の電話を受け取ったとも証言。15日の委員会では、2011年4月20日に州首相から社長に向けての通話記録が公開されたが、オファレル州首相はこれに関しても一切憶えていないと述べた。

この疑惑は、AWHは賄賂の見返りとして州首相に業務上の便宜を図ってもらうことを目的としていたというもの。AWH側は2億7500万ドルの収益増加を期待していたという。

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