【シドニー17日AAP】 収賄疑惑が原因で辞任したNSW州のオファレル州首相の後任として、ベアード財相が選出された。
オファレル氏は、1本3000ドルもする高級ワインを収賄したとして、汚職撲滅委員会の審問を受けたが、虚偽の証言をしたことが発覚。その直後、同氏は州首相を辞任した。
その後任者を選出するため自由党議員らは17日に集会し、元銀行家で現財相のベアード氏を選出した。また副州首相には、ベレジクリアン州運輸相が選ばれた。
ベアード新州首相は就任直後の記者会見で、過去48時間の様々な出来事について、州民らは「途方もなく落胆しショックを受けている」と述べた。また、オファレル氏の収賄事件により、州民から多大な信頼を失ったとして、ベレジクリアン州副首相とともに、信頼回復のため努力していくと語った。
新州首相は献身的なキリスト教徒。またアボット連邦首相のサーフィン仲間でもあり、シドニーの北部海岸でサーフィンを楽しむ。新州首相は、アボット首相と共に働くことを楽しみにしていると述べた。