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ラン元NSW州首相死去 享年87歳

【シドニー21日AAP】   NSW州の首相として歴代2位の継続的在任記録を持つネビル・ラン氏(労働党)が20日、長年認知症を患った上に死去した。享年87歳だった。

ラン元首相は1976年から86年まで州首相の座に就任。多くの州民から高い支持を得たことでも知られているが、州北部の熱帯雨林の保護対策など当時は珍しかった環境保護対策を議会に提案するなどした。一方、1983年には贈賄裁判の裁判長に圧力をかけた疑いで、王立調査委員会で審議にかけられた。

ラン氏の州首相在任期間の記録を塗り替えたボブ・カー元州首相は、ラン氏は当時の労働党リーダーだったボブ・ホーク元連邦首相すら打ちのめすことができる力を持っていたが、州の政治に本当に熱心だった故に、連邦政府の議席を目指すことはなかったとした。

バード現NSW州首相によると、ラン氏の遺族は同氏の葬儀を州葬とすることに合意。日程などは今後発表される。バード州首相は、ラン氏の熱意は今でも受け継がれていると述べた。

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