国際

移民相、国連難民局の批判を否定

【キャンベラ22日AAP】   国連の難民対策局が、オーストラリアによる難民船の追い返し政策について、国際法に違反していると主張している。これを受けてモリソン移民相は全面的に否定した。

各国は難民国際協定のもと、領海内で発見された亡命希望者らに対し、その主張の処理を認める義務がある。国連の難民対策局は、アボット政権の政策がこの点で違反しているとしている。また、同政権が情報の開示要求についても対応していないと批判。

一方、モリソン移民相は、同局がこれまで同政策に反対ばかりしてきたと反論した。また、オーストラリアへの航海中に死亡した1200人余りを例に挙げ、多数の人命の喪失に対する責任の一部は、温厚政策の提唱者らにあると批判した。

労働党で移民関連を担当するリチャード・マールス議員は、アボット政権の「オペレーション・ソブリン・ボーダーズ」が秘密主義の政策なため、その違法性が不鮮明だとした。また、政府は自らの行動が難民国際協定を順守していると明白にする必要があると述べた。

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