【シドニー25日AAP】 アンザックデーの今日、オーストラリア各地でドーン・サービス(夜明けの礼拝)が行われた。シドニー中心部の礼拝には、夜が明ける前に数千人が駆け付けた。
孫を連れた祖父母や中年のカップルをはじめ、誇らしげに胸にメダルを付けた元兵士の家族らがマーティンプレースを埋め尽くした。また、ベアードNSW州首相や軍隊上官らの姿もあった。
参加者のひとり、ポール・リードさん(58)は、退役軍人の父と共に、これまで何度も礼拝に参加した。父親は中東戦争で戦い、ジャワ島で捕虜となり、タイ・ビルマ鉄道で3年半、強制労働をさせられた。約10年前に亡くなった父を思い、リードさんは礼拝について、「他者の幸福のために、父が自らの命を捧げた事実を思い出す機会」だと語った。