【東京25日AFP】 国際司法裁判所が先月、日本の南極海での捕鯨は国際捕鯨取締条約違反と判決を下したが、日本の水産庁は、宮城県石巻市鮎川沖での沿岸調査捕鯨を26日から実施すると発表した。
国際司法裁判所の判決は南極海での捕鯨に関してで、日本の沿岸捕鯨プログラムには影響されないとの立場だ。
しかし、捕鯨を続けるという日本政府の決定は、国際司法歳の判決によってクジラの虐殺を終わらせることができると期待した環境保護団体の怒りを集めそうだ。
日本政府は南極海での調査捕鯨を2014/15年度のシーズンは中止して、今後はより科学的に行なうために調査捕鯨計画を再検討するとしている。
国際捕鯨委員会は1982年、「商業捕鯨モラトリアム(一時停止)」を決議したが、その一方、科学調査目的の捕鯨を許可している。日本は1987年度からクジラの生息数を調べるとして、調査捕鯨を行なっている。
22日に発表された世論調査によると、日本人の60パーセントが調査捕鯨に賛成しているが、その一方、鯨肉を食べるとしているのはわずか14パーセントだった。