【シドニー4日AAP】 4日、NSW州消防・救急局は、勇気ある活躍をした消防隊員に対して勇敢賞を授与した。
NSW州消防隊員のロン・モラッソさんは2013年7月、ボタニーベイのカルテックス社の貯油施設に駆けつけた。貯蔵されている200万リットルのガソリンがタンクから漏れ出し、今すぐにでも大爆発が起きかねない状況の中で、モラッソさんは勇敢にも他の隊員を引き返させ、自身はガソリンが漏れ出している中を前進し故障しているバルブの修理を行った。
最優秀勇敢賞を受賞したモラッソさんは授賞式の中で、消防局のムーリンズ局長から「その時、何を考えていたのか」と聞かれ、「同僚には小さい子どもが2人いて、しかも妻は妊娠中。彼は若い・・・俺が行くしかないだろう」と思ったと述べた。
他にも、昨年10月にシドニー北部モスマンで発生した車両爆発事故で、車に乗っていた男性が死亡するまで現場に留まった消防隊員2人や、また、シドニー西部バンクスタウンのアパートで発生した火災現場に駆けつけた消防隊員12人にも勇敢賞が授与された。