【キャンベラ11日AAP】 予算案の策定を行なっているアボット政権は、連邦議員と上級公務員の給与を1年間凍結すると発表した。
野党労働党は政府の提案を支持することにためらいはないが、給与凍結が国民の日常的な気分を良くすることにはならないと批判した。
ホッキー連邦財務相は、「我々が有権者に財政改善のための予算案に協力をお願いしているなか、我々自身も貢献しなければならない」と、11日に民放ナイン・ネットワークに語った。
ショーテン野党党首は、「議員の給与凍結はよいとしても、ガソリン税や、GP税、病院税などを支持するわけにはいかない」と述べて、13日発表予定の連邦予算案に釘を刺した。
また、ボーエン影の財務相は、アボット首相の給与凍結発言は、有権者の怒りを和らげることにはならないとし、「(首相の)給与を凍結することで、国民の年金カットや増税、その他の改正について気分が前より良くなるだろうと思っているなら、それはまったくの思い違いだ」とABCテレビに話した。
連邦首相の所得は年間50万ドル。今回の給与凍結で連邦議員は平均2.4パーセント、3900ドルを失うことになる。