【ブリスベン21日AAP】 QLD州政府は、観光客に人気のフレーザー島で、ディンゴに餌を与えないように観光客に呼びかけている。
ブリスベンから250キロ北上したところにある同島では、ディンゴの攻撃から身を守るために、キャンプ場内で食料を出したままにしない、走ったりしないように利用者にアドバイスしている。
今回の警告は、今年4月にキャンプ場から幼児が野生ディンゴ1匹に連れ出され、幼児の頭が骨折した事件が起きたのを受けており、同政府はディンゴに餌をあげたり、近づいたりした場合の罰金を1万444ドルへと引き上げている。
州政府は、世界遺産に登録されているフレーザー島は、ディンゴの数を自然な形で管理することによって保たれているとし、スクールホリデーには多くの観光客が同島を訪れるため、さらなる注意を呼びかけている。
リアン・イーノック州環境相は「ディンゴは野生動物。飢えているわけではないので餌をあげる必要はないことをわかってほしい」と述べた。