【メルボルン24日AAP】 公用車を運転中に違反を犯した従業員の名前を明かさず、罰金を支払って済ませる企業が多い。VIC州政府は取り締まりを行う姿勢だ。
州道路安全カメラ委員の報告によると、2018年7月までの2年間で、企業が運転手の名前を明かさなかった違反は5万3,845件に上った。企業は罰金3,000ドルを支払い、運転手は減点や罰金を免れている。企業が肩代わりにならなければ、4,200人以上が運転免許を失った。さらに、1回の違反で免許5個以上に相当する深刻な違反車両は274台に上った。
報告では、「多くの企業が従業員の運転違反を事業運営にかかる費用の一部と扱っているようだ」と指摘された。また、違反者の名前を明かさない企業の車両登録を一時停止したり、企業に罰点を課して再犯者の車両所有権に制限をかけることなどが提案された。
アンドリュース州首相はシステムを悪用する企業を非難した。ネビル州警察相は、違法ではないとして慣行に加わった企業名の名言を避けた。