一般

YMCAのトップ辞任 管理能力問われ

【シドニー19日AAP】   国内大手コミュニティプロバイダー「YMCA」社傘下の保育所で発生した児童わいせつ事件を受けて、同社の経営陣の管理能力が問われている中、YMCA・NSW支局のトップが辞任を発表した。数週間後には王立委員会が同事件に関する調査結果を提出する。

辞任を発表したのはフィリップ・ヘアCEO。YMCA勤務歴25年。CEOを8年務めた。

2013年1月に行われた裁判で、YMCAの元職員、ジョナサン・ロード被告は、2年間にわたりシドニー南部カリンバーにある同社傘下の保育所で、男児12人に対して性的わいせつを行ったとして懲役最高10年を言い渡された。

同年12月、王立委員会は、YMCA・NSW支局は子どもの安全を全く考慮していないと厳しく非難。委員会の中でヘアCEOとホワイトリーGMが提出した証拠を見て、「子ども達の世話をする組織の管理者として、この2人の適性に強い疑問を感じる」とした。

YMCA・NSW支局は、辞任したヘアCEOの後任が決まるまでは、サラ・ホーソーン理事がCEO代理を務めることを発表した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら