【キャンベラ20日AAP】 反政府派のデモによる混乱が続いているタイで、同国の陸軍が全国に戒厳令を発令したことを受けて、オーストラリア政府は、引き続き同国の状況を見守っていくとした。
外務省は、タイへの渡航情報について、現在のところは「十分注意をするように」とし、政治的集会などには参加しないよう国民に呼びかけている。同省では、タイにいるオーストラリア人の数は把握できないとしたものの、政府の渡航情報サイト「スマートトラベラー」に登録されている在タイのオーストラリア人の数は5000人に上るという。
タイでは、今月始めに同国初の女性首相だったシナワトラ首相が退任に追いやられたことを受けて、政府派と反政府派の衝突が激化している。戒厳令を出した陸軍は、クーデターではないことを主張している。