【ブリスベン22日AAP】 QLD州コンディラ国立公園に建設が予定されている新しい観光施設「ジップライン」について、専門家らがコアラの生態系に深刻な影響を及ぼす可能性があると指摘している。
QLD州環境協会会長ジャン・スタッキー氏は、「新しい開発事業により観光客が増え、境界区域の活性化ならびに経済発展が見込める」と述べた。その一方で、QLD州国立公園協会のポール・ドナティウ氏は、「政府は観光開発を理由に、希少動物を保護する任務を怠っている」と述べるとともに、「エコツーリズムは、観光活動そのものが環境保護につながるものであるべき」と主張した。
施設を運営するオーストラリア・ジップライン・キャノピー・ツアーズは、事業全体について、環境評価など、さらなる詳細を盛り込んだ企画書の提出と、予想される経済効果についての説明が求められている。