【シドニー22日AAP】 今年1月「今年のオーストラリア人」に選ばれた、先住民系のAFL選手、アダム・グッデス氏が今月16日、メルボルンで行われたエッセンドンとの試合中に、相手チームの一部ファンから執拗な人種差別を受け、その後オンライン上でも嫌がらせを受けていることが明らかになった。
グッデス選手への嫌がらせは過去にもあったが、「今年のオーストラリア人」に選ばれたことで、さらに矢面に立たされる状況となってしまった。同氏は22日のメディアカンファレンスで、「職業柄、非難されるのは慣れている」と述べ、先住民系オーストラリア人のリーダーとして、差別にさらされても断固として屈しないことを改めて主張した。
また、差別について「口を閉ざしている人もいるが、対話は重要」と述べるとともに、「相手チームのファンからのサポートは心強かった」として、追放措置となったファンにも正しい知識を身につけて、スタジアムへ戻ってきてほしいと語った。