【キャンベラ22日AAP】 世界的に著名な経済学者、ジェフリー・サックス教授は22日、先ごろ発表された連邦予算における、クリーンエネルギーに係る事業予算の大幅カットについて、とても懸念していると述べた。
国連パン・ギムン事務総長のアドバイザーも務めるサックス教授は22日、訪問中のキャンベラで、今後の環境政策が不透明になり、各国の見る目は厳しくなっていると指摘した。とくに、二酸化炭素回収貯留事業から、4億6000万ドルを削減したことについては、厳しく批判している。
また、オーストラリアはインドや中国などと協力して調査研究を行ったり、クリーンなエネルギー技術にもっと投資すべきであると述べた。さらに、原子力や風力、太陽光などの長期にわたって利用できるエネルギー代替案にも目を向ける時期が来ていると指摘した。