【シドニー23日AAP】 カンタス航空は、沿岸から400海里(約740キロメートル)以内を航行する複数のルートで、自社のボーイング737型機に設置されている救命ボートの撤去を検討中だ。しかし、各方面からの反対や慎重な意見もあり、結論にはいたっていない。
救命ボートの撤去により、年間約100万ドルの燃料節約につながる見込みで、撤去の判断はオーストラリア民間航空安全局(CASA)による規定に沿ったものとされている。他社にも同様の動きが見られ、すでに撤去を終えているルートもある。カンタス航空は、乗客の安全が第一であることに変わりはなく、反対意見には“憶測”も含まれているとしている。
一方で、カンタス航空の操縦士や乗務員にも、救命ボート撤去に懸念を示す声が挙がっているようだが、これに対して同社のスポークスマンは、「規定がなかった過去には、救命ボートも設置していなかった」と返した。CASAからのコメントが待たれるところだ。
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