【キャンベラ28日AAP】 モリソン移民相は28日、近い将来、テクノロジーによって、犯罪者や不審者を渡航中に発見することで、オーストラリア国内への入国を未然に防ぐことが可能になるだろうと述べた。
電子パスポートをはじめ、顔の特徴や指紋などを測定するバイオメトリック技法や、他国との情報交換システムなどが導入されるほか、オーストラリアへの渡航者はチェックインの際に出入国許可書の提出が求められる。到着後、「スマート・ゲート」という自動パスポート管理システムを通過すると同時に、身体的特徴も照合され、何もなければ1分以内に出国手続きが終了する。
2016年から17年にかけて、オーストラリアの空港利用者のうち、約1072万人がこの新しいシステムを利用する見込みだ。モリソン移民相は「このシステムで、通常の旅行者はより迅速に、また不審者の早期発見が可能になるだろう」と述べた。
3月のマレーシア機失踪事件以降、身元照会のために身体的特徴などの情報提供に協力を惜しまない人々が増えている。また各国でも、旅行者に関する情報を共有することに同意する動きも高まっている。