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政策金利、さらに引き下げか

【キャンベラ30日AAP】   オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は明日の月例理事会で、政策金利を史上最低の0.75%に引き下げると予想される。承認されれば今年3回目の引き下げになる。

RBAのロウ総裁は先週、「国内経済は緩やかに回復してきていると思う」としたうえで、「更なる金融政策緩和は不合理でない」と述べている。

連邦のフライデンバーグ財務相は30日、「金利引き下げによって住宅市場は安定し、主要都市のオークションクリアランス率も上昇している」とスカイニュースで語った。

6月末までの国内経済成長は過去10年で最低の1.4%。さらなる金利引き下げが救済となるのか疑問の声も出ている。オーストラリア・ビジネス評議会(BCA)のジェニファー・ウエスタコットCEOは、「金利カットは企業の設備投資の軌道を変えない」との見方を示す。設備投資は1994年以降最も停滞しており、生産性や賃金上昇の足かせになっているという。

来月4日発表の8月の小売消費では、過去の金利引き下げや個人所得税減税による影響が注目される。7月は2度の金利引き下げと減税にもかかわらず、0.1%減少した。

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