【ホバート1日AAP】 南極の東部で、シドニーの大きさの氷山がアメリー棚氷から分離したことが明らかになったが、科学者らは地球温暖化が原因ではないとしている。
氷河学者のヘレン・アマンダ・フリッカー教授によると、先週に1636平方キロメートルの巨大氷山が分離したが、亀裂が入っていたのが最初に発見されたのは2000年の初めからで、それ以降注意深く監視がされていた。
フリッカー教授は「今回の分離は自然のサイクルによって行われたもの。大きな分離は60年から70年ごとに行われている」とし、アメリー棚氷の最後の大規模な氷山分離は、1963年にオーストラリア領のデービス基地とモーソン基地の間で発生したという。
今回の氷山はすでに浮かんでいるため、海水位には影響しないという。