【ブリスベン5日AAP】 グレート・バリア・リーフを含むQLD州の沿岸に、5つの大規模な港を建設する計画が承認され、世界で最も規模の大きい石炭積み出し港のひとつ、アボット・ポイントが重点開発地域となる予定だ。この地域では、約6ヶ月前、環境保護団体が浚渫土砂の投棄をめぐって敗訴したばかり。
港拡張工事が承認されたのは、このほかにグラッドストーン、ヘイ・ポイント、マッケイ、タウンズビルなどサンゴ礁に隣接した港。QLD州のシーニー副首相は、「ユネスコ世界遺産委員会の基準に沿って作業を進めている」「重点地域外では浚渫を禁止する」と述べた。
一方で、グリーンズの議員は、「この“新しい規制”は、すでに工事が進んでいてユネスコが憂慮している浚渫現場には適用されない」「無意味な“偽の規制”」だと非難した。また、オーストラリア海洋保護協会は、バリア・リーフ沿岸は産業化していくだろうと述べた。