【パース6日AAP】 インフルエンザの予防接種により重度の障害を負った5歳の女児が、製薬会社CSL社とWA州より数百万ドルの補償金を受け取った。
2010年4月、連邦政府が推進した季節性インフルエンザ予防接種プログラムのもと、GP(一般医)でワクチン「CSL2010」の摂取を受けたサバ・バトンちゃんは、低酸素脳症と重度の障害を負った。サバちゃんの平均寿命は著しく短くなり、一生介護を必要とする。
サバちゃんのワクチン摂取から数日後、子どもたちの間で多数の他の副作用が認められ、WA州政府は同プログラムを停止した。
サバちゃんの父親は、娘に毎日元気づけられていると話し、数百万ドルと言われる補償金によって彼女のケアに必要な経済的負担について安心できるという。
CSL社は事件の責任を否定し、補償金に関してはWA州と同州保健相に責任があると主張した。これに対し、同州と保健相は責任を否定し、反論した。これらは非公式に仲裁され、全ての関係者がこのほど和解に合意し、6日、連邦裁判所のバーカー裁判官が和解を承認した。