【キャンベラ7日AAP】 世界中で政府による人々の電話の傍受は存在し、オーストラリアも電話回線へのアクセスを許可する多くの国の一つだ。
英国の携帯電話大手ボーダフォンが、営業活動を行う29カ国で電気通信傍受の法的な体制について調べた報告によると、オーストラリアの電話会社には法執行機関と国の安全当局を支援する法的義務があり、情報公開も含む。電気通信傍受は、法執行機関と安全当局に発行された許可証により権限を与えられ、特定の緊急時には無許可で行われることもある。
同社の報告にオーストラリアの電気通信傍受の規模に関する詳しい説明はないが、1979年電気通信傍受法のもと義務づけられる12/13年度報告書では、合計3,330件の通信傍受許可証が発行された。そのうち半数以上がNSW州警察と同州犯罪委員会に発行され、麻薬密売事業と組織犯罪捜査のための許可証が約3分の2を占めた。