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連邦予算に反対! 労働組合が集会

【シドニー12日AAP】  数千人にのぼるとみられる組合員や建設業者らが12日、連邦政府の予算案に抗議するため、メルボルンとシドニーで集会やデモ行進を行った。前日には、ホッキー財務相が、政府は「(経済的に)自立する人を支援し、依存する人を減らす」必要があるとして、予算への批判を一蹴した。

予算案のなかでも、一般医(GP)の診療費有料化(1回7ドル)、失業手当の縮小、年金支給年齢の引き上げ、大学授業料の規制緩和などが不当だと非難されている。ホッキー財務相は、予算の焦点は、新たな雇用を生み出すために、経済に構造的な変化をもたらすことだとしている。さらに11日夜のスピーチで、「予算は機会の平等のためで、結果の平等のためではない」と述べた。

NSW州労働組合連合の事務局長、マーク・レノン氏は12日、シドニーの集会で、予算案が上院で否決されることを求める署名を組合員らに呼びかけるとともに、「問題は10年、20年、30年先に、国としてどこへ向かって進んでいきたいのかということだ」と述べた。

これに対してショーテン野党党首は、「オーストラリア全体を、自立者と依存者に二分するという皮肉は受け入れられない」として、ホッキー財務相のコメントを非難した。

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