【シドニー13日AAP】 ホワイトハウスで、オバマ大統領との会談を終えたばかりのアボット首相が13日、気候変動問題について「(会談で)しっかりと話し合うことができた」「我々も問題を深刻にとらえている」と話した。両国は、とくに炭素放出政策において異なる立場をとっている。
オバマ大統領は、気候変動について「地球が直面している、長期的な最重要課題」としているのにたいし、アボット首相は「重要な課題ではあるが、最も重要とは思わない」としていた。また首相は、11月にブリスベンで開かれるG20の議題に、気候変動問題を含めるようにという米国からの要請にも応えていない。
アボット首相は13日のラジオ番組でさらに「米国では、ガソリン1ガロンにつき40セントの課税だが、オーストラリアでは1ドル50セントが課税されている。我々は、十分に責任を果しているといえる」と述べた。
一方で、以前、オバマ大統領について「ここ50年で最も左派思想の指導者」と表現したことについて、「やや思慮に欠ける発言であった」と述べ、「カリスマ性、影響力がある」「大統領になるべくしてなった人物」だとして大統領との良好な関係をアピールした。