【シドニー13日AAP】 NSW州政府の「都心部へのホームレスの還流」を阻止するための改善策により、シドニーのホームレス対策は数百万ドル規模の財政援助を受けることになる。
先に州政府は、ホームレスを失くす目的で郊外や地方に対して早期に介入することで都心部への予算削減を示していたが、DV(家庭内暴力)から逃れる女性の避難所など専門的なサービス提供の場が失われる不安が挙がっていた。
アプトン州地域サービス相も、同提案は過剰で早すぎるとし、都心部の女性向け社会福祉サービスを含む年間860万ドルの予算を取り戻した。
同相は13日、来週発表される予算案に、ホームレスを専門とする非営利団体に対し過去最大の1億4,800万ドルを盛り込むと話した。これは、今後3年にわたり提供される5億1,500万ドルの初年度分である。
また、仮に連邦政府からの助成が得られないとしても、NSW州政府は同額の支援を行なうと、同相は述べた。
今回の予算により、ハンター・ニューイングランド地域、NSW州中北部沿岸部、イラワラ地域、そしてシドニー北部沿岸部のコミュニティは、中でも最大の予算増額を受けることになる。