【ケアンズ14日AAP】 オーストラリアはグレートバリアリーフ保護に関し、世界遺産委員会(WHC)で再び評価される予定だ。
15日にドーハ(カタール)で開始するユネスコによる年次総会で、同珊瑚礁を「危機遺産リスト」に加えるかの判断はありそうになく、WHCが提案する検査をあと12か月続けるようオーストラリアに課すことが予想される。
WHCは今年度初頭、珊瑚礁の状態について2015年に決定をすると表明した。また、オーストラリアによる水質改善の進展と港湾開発の規制計画を称賛したが、将来的な開発の決定権限を連邦政府からQLD州政府に移管することについて懸念を示した。
環境団体グリーングループは、政府が珊瑚礁を保護するための十分な努力をしていないと主張し、WHCによるさらなる要求を予測している。
これに対しQLD州および連邦両政府は、珊瑚礁の健康状態の改善に取り組み、著しい進展を成し遂げたと述べた。
ドーハで進展成果について発表するパウエルQLD州環境相は、同珊瑚礁が世界で最も良く管理されたもののひとつだと話した。これにWHCが同意するかは、珊瑚礁についての議論が予想される18または19日に明らかになる。