【メルボルン7日AAP】 北東ビクトリア州で、オーストラリア在来の鳥が大量死していたことがわかり、殺虫剤が原因だと見られている。
8月にバイオレット・タウン近くで、オナガイヌワシの死骸が発見されたのをきっかけに州の環境省が調査をしたところ、近辺でタカやハヤブサなどの鳥の死骸も見つかったという。
これまでにオナガイヌワシ25羽を含む200羽が見つかっており、6羽のワシを検査したところ、ダニ抑制の殺虫剤が検出された。
環境省は、同様の農薬が動物の死骸からも検出されており、エサとして利用されていた可能性があるとして、鳥の大量死の原因だと見ている。
同省の順守監視部門のアンドリュー・ディーン部長は「意図的に鳥が毒殺されたのかはまだ定かではないが、これだけの数を考慮するとその可能性はある」としている。
在来種の鳥は野生生物法で保護されており、意図的に殺した場合は最高3万9652ドルの罰金か禁錮2年の刑となる。