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イラク帰還兵を危険視 連邦政府

【キャンベラ19日AAP】  ビショップ外相は19日、治安情報当局からの報告を受けて、中東の紛争地域から帰還してきたオーストラリア人兵士は“テロリストの技術”を身につけている可能性があり、国に脅威をもたらしかねないことに懸念を示した。

イラクでは、イスラム教スンニ派の過激派組織が北部の主要都市を制圧しているが、隣接するシリア国内にいる約150人のオーストラリア人兵士たちが、イラクの紛争にも巻き込まれている可能性がある。さらに関係当局は、過激派組織に加わったとみられるオーストラリア人兵士がいると報告している。ビショップ外相は、彼らの身元確認を急ぐとともに、すでに数人分のパスポートを無効にしたと述べた。

また同外相は、イラクに人道的援助として500万ドルの食糧支援を行うことを発表した。イラクのマリキ政権を支持するかどうかについては、「(マリキ首相は)国民に国としての団結を呼びかけているが、すべては始まったばかり。軍事的解決ではなく、政治的解決を見たい」と述べた。

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