【ブリスベン25日AAP】 逮捕されたエジプトで懲役刑の判決を先頃受けたピーター・グレステ記者に関して、エジプト大統領は、同記者釈放の唯一の望みであった恩赦を与える可能性を一切否定した。
エジプトのシーシ大統領は、国防軍を称える演説の中で、「他が理解できなくとも、我々は司法の決定を尊重するべきだ」と述べ、恩赦を与える可能性を否定した。
グレステ記者の家族は、懲役刑が決まってから、大統領の恩赦を申請することが釈放への一番の近道としていたが、その望みが絶たれたことで、今後、控訴を検討する必要が出てきた。
アラブ系報道機関「アルジャジーラ」に勤めるグレステ記者と同僚2人は、昨年、偽の情報を報道し、テロ組織「ムスリム同胞団」を支援したとして逮捕された。23日、エジプト・カイロで行われた裁判で、3人は懲役7年の判決を受けた。