【パース26日AAP】 アーマデール地域裁判所は26日、飼っている犬の病状が深刻であるにもかかわらず、病院で適切な治療を受けさせなかったとして、WA州に住む女性に、動物虐待の罪で5000ドルの罰金を言い渡した。
犬はロットワイラー種で、昨年5月、飼い主の女性宅で火災が起きた際、駆けつけた消防隊員らによって発見された。当時11歳だったメス犬は、裏庭の不衛生な場所で飼われており、やせ細り、後ろ足は腫れ上がっていた。王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、犬が癌など複数の病状を抱えていたため、安楽死の処置をとった。検視官は、あらゆる痛みとそれにともなう苦しみは相当だったはずだと話した。
女性はRSPCAに対し、犬が病気を患っており、病院へ連れて行くべきだとは思っていたが、お金がなかったと話した。裁判所は女性に、今後10年間いかなる動物にも近づかないことと、RSPCAに費用として1000ドル以上を支払うよう命じた。
RSPCAの検査官は、「消防からの連絡がなければ発覚しなかったこと。このように明るみに出ないところで、日常的に動物の虐待が行われている」と述べた。