【シドニー10日AAP】 NSW州警察は、同州北部ラップビル(Rappville)などの家屋十数軒を延焼した山火事について、故意に火をつけた人物がいるとして、捜査を進めていることが分かった。現在も連絡が取れていない住人が数人いるもよう。
当局によると、山火事は放火の可能性が高いとみており、NSW州のエリオット緊急サービス相は「野蛮な行為」と非難した。また、リッチモンド・バレーのマストウ市長は10日朝、国営放送ABCに対し「依然として複数の住人の所在が不明となっている」と述べた。
山火事はバスビーズ・フラット(Busbys Flat)とドレイク(Drake)で11万5,000ヘクタールを延焼し、少なくとも住宅21軒が全焼。15軒はラップビル周辺の住宅だった。NSW州地方火災サービスによると、州内では34か所で山火事が確認されており、このうち8か所は制御不能とされているが、全ての火災で警報レベルが引き下げられている。