【キャンベラ2日AAP】 日本政府が1日、従来の憲法解釈を変更して、集団的自衛権の行使を限定的に容認すると閣議決定したことについて、オーストラリア政府はこれを歓迎するとしている。変更をうけて、日本と密接な関係にある他国が攻撃を受け、日本国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に、必要最小限度の武力行使をすることが許容される。
外務・貿易省は声明で、この変更により、日本は国際平和と安定に大きな役割を担うことが可能になるだろうと述べた。これまで日本とオーストラリアは、難しい安全保障の環境で協力してきたが、今後は防衛面での協力が深まるとみられている。一方で専門家は、日本が軍事行動の幅を広げたことで、中国や韓国とは緊張が高まるのでないかとみている。
安倍首相は、来週7日から10日までの日程でオーストラリアを訪れる予定で、首相による相互訪問は12年ぶり。同首相はキャンベラで8日、上院と下院が一同に会した連邦議会でスピーチを行う。