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児童わいせつ罪の刑罰 軽すぎると批判

【ロンドン5日AAP】   児童わいせつ罪で有罪となったラルフ・ハリス被告(84)は、オーストラリアの児童擁護団体が同被告に対する刑罰が軽すぎると批判する中、ロンドンの刑務所で初めての夜を過ごした。

    

4日、オーストラリアの国際的歌手である同被告は、英国で少女らに対する一連のわいせつ行為の罪で5年9か月の刑期を言い渡された。即座にロンドン南西部のワンズワース刑務所に送られたが、刑期の半分を務めさえすればよく、3年以内に釈放されることになる。

判決は、「過度に軽い刑期」として英国のドミニク・グリーブ法務長官に即座に付託された。同法務長官には1か月の判断期間があるが、控訴院に控訴されれば刑期が長くなる可能性がある。

かつてのコメディ番組でハリス被告と共演し、児童擁護団体ブレイブハートの大使であるセーラ・モナハンさんは、ソーシャルメディア上で同被告の刑罰が軽すぎると批判した。

児童への性的虐待問題調査のための王立委員会のピーター・マクレラン委員長は、注目を浴びた有罪判決により、長年にわたって黙って苦しんだ被害者がようやく心を打ち明け、さらなる被害者にも名乗り出るよう奨励するだろうと話した。

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