【シドニー8日AAP】 最新の調査によると、オーストラリアのトップ富豪7人の総財産は、貧困層173万人の総財産を上回ることが分かった。調査では、連邦政府の今後の政策次第では貧富の差がさらに拡大する可能性を指摘している。
オーストラリア協会が発表した最新の「オーストラリアの収入・富の不平等性」報告書によると、限界所得税率の引き下げによって、裕福層がさらに裕福になり、国内の貧富の差が広がりつつあるという。
国内のトップ富豪ランキングは、一位が鉱山業のジーナ・ラインハート氏(予想総財産220億ドル)、2位は大型ショッピングセンター「ウエストフィールド」の創始者であるフランク・ローウィー氏(68.7億ドル)、3位にはオーストラリアのカジノ王と言われるジェームス・パッカー氏(60億ドル)となった。
一方、報告書では、最貧困層2割の約173万人が有する総財産はおよそ540億ドルと予想。トップ富豪7人が有する財産額に及ばなかった。